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10回目の参加 県立大が快挙 

ロボカップ世界大会準優勝

オーストリアで五日まで開かれたロボット競技の世界大会「ロボカップ2009」のサッカー部門で、県立大(長久手町)のチームが準優勝した。参加十回目の快挙に、学生らは「先輩たちを超えることができた」と笑顔を見せている。
チームは情報科学部の成瀬正、村上和人両教授の研究室メンバーの七人。「RoboDragons(ロボドラゴンズ)」としてロボカップに挑戦を続け、日本大会で四連覇。世界大会は二〇〇七年の3位が最高だったが、今年はキックの空振りを減らすため、正確にボールの位置をつかむようにセンサーを改良して臨んだ。
県立大が出場した小型リーグには、各国から四十の大学チームが集った。センサーや無線装置がついた直径一八センチの小型ロボット五体をピッチに放ち、自動制御で点数を競わせる。セットプレーやPKを着実に決めた県立大は順調に勝ち進み、準決勝では大阪電気通信大を2-0で破った。
決勝は“足”の早いタイの強豪チームにこぼれ玉を次々と拾われ敗れたが、悲願の王者に一歩近づいた。リーダーの前野順也さん(23)は「次の目標は優勝。後輩たちに希望を託したい」と話した。(松本浩司)

出典

  • 中日新聞
    平成21年(2009)年7月24日 県内総合 19頁

※この記事は中日新聞社の許諾を得て転載しています。